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  『図書館と著作権』 「第1章」より   
   

この本の狙いは図書館と著作権とのかかわりについて、その現状を整理し、その課題を示すことにある。
 その理由はどこにあるのか。著作権制度が現在、目まぐるしく変化しつつあり、その影響が図書館に及んでいるからである。なぜ、著作権制度が変化しつつあるのか。その理由は、著作物の形が大幅に変化しているからである。その変化とは、著作物の生産・流通・消費のすべての過程がデジタル技術とインターネットとに巻き込まれてしまったことにある。
 この変化のなかで、図書館の関係者はどちらかといえば受け身で対応している。このままでは、あるいは図書館の社会的な役割を否定されるようなこともありうるのかもしれない。
 おりしも著作権制度の全域にわたって、この制度を見直そうという動きが生じてきた。この環境のなかで、私たちは足元を点検し、訴えるべきことがあればそれを主張し、抑えるべきことがあればそれを確認したい。これがこの本の狙いである。・・・(以下、略)

   
    名和小太郎                                           著作リスト へ            トップペ−ジへ